日々の風邪や予防接種で病院に連れて行くとき、あなたなら何て声をかけてますか?
「お菓子買ってあげるからね」「痛くないから大丈夫だよ」と言って誘導するも、注射して大泣き。
結局、嫌なことをされたからーと、次回病院に行くときに玄関でギャン泣き、なんてことも。
今回はそうならないよう少し手助けをしてくれる、素敵な絵本を紹介します。
『はんなちゃんとへんちくりん』
それがこの『はんなちゃんとへんちくりん』です。
これは、はんなちゃんという3歳の女の子が病気になった時の実話なんです。
治療に痛みを伴う処置や検査をしなければならなくなった時
本人に通院をどう納得してもらうかご家族で試行錯誤して作ってくださった絵本が元です。
それが病院のHPで紹介されるなど縁が重なり、一人のために作ったものが、子育て中の大勢の役に立つものになっているなんて…それだけで感動できる。
はんなちゃんは3歳の女の子。
お腹の中でいたずらをするちくりんを追い出すために、はんなちゃんは
何回ももしもししたり、注射を打たなければなりません。
でもはんなちゃんより弱いちくりんは、注射など痛いことを我慢できません。
だからいつか、はんなちゃんの体から出ていきます…
私の心に特に響いたのは、ここ
注射は痛いけど、はんなちゃんが痛いってことは、ちくりんも痛いってことなんだよ。
そうだよね…。
予防接種とか、理解してても嫌な気持ちなのに
幼児が「注射打たなきゃだから!ほらやるよ!」と、しっかりした説明もなしに痛いことされるの嫌だよね…。
痛いけど、病気をやっつけるためなんだよ!!
この本を読んで変わったこと
ごまかさず、子供を裏切らずに、キチンと説明する方がいいことに気付きました。
どこかで説明してもどうせ分からないという思いもあったかもしれない…
なので、まずはばい菌とどう戦うのか、日常会話でうまく説明してみました。
例えば手を洗う時「指の間のちくりんもちゃんと流してねー」とか。
すると、いつもより丁寧にゴシゴシしてくれるではありませんか!!
それなら!と、2歳のインフルエンザ予防接種前に説明してみることに。
![ちよみ](http://fkcho.com/wp-content/uploads/2019/11/face_20191115_235455.png)
大きいちくりんが街にいっぱいいるんだ。
でも、ふっくんに大きいちくりんが来て、苦しくなっちゃうのイヤだから
注射を打って、ちくりんが来ないようにしようね。
来たらイヤだもんね。
その甲斐あってか、
まっったくと言っていいほど泣きませんでした。
![](http://fkcho.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/doctor.png)
え!泣かないんだね!やっぱり2歳さんは違うのかな!!
先生も泣かれるの前提でやってるのか、母よりも先に褒める驚きぶりw
![ふっくん](http://fkcho.com/wp-content/uploads/2019/11/km353377292111111213347-1-500x500.png)
頑張ったよ?強い?
いっぱいいっぱいな顔だけど、言葉は一人前w
さらにその様子を見ていた別の患者さんが、小さい子に負けられない!と我慢して打ったようで
一緒にいたお母さんにお礼を言われました。(ふっくんご満悦)
あとがきにあること
この絵本を読んで、
はんなちゃんも含め家族全員がちくりんを追い出すまで頑張ろうと一丸となれたそうです。
そして絵本出版時5歳になったはんなちゃんは「自分の頑張りのおかげでよわちくりん(病気がいい方に向かっている)になった」と自慢気な顔でお話しするそうです。
そんなはんなちゃんのように、つらい体験も乗り越えて、心も体も強い子に育ってほしい!
きっとこの絵本に出会えたから、少し、そうなれたような気がします。
皆さんも、機会がありましたら、是非ともお読みください^^
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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